ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ9日目〜エチオピア編⑨〜

昨日の夕方から、新たな出会いがババババっと降りかかってきた。

全て、ぼくが滞在するホテルでの話だ。

いつものように買い物をして帰ると、2人の男性が英語で話をしていた。あとからわかるが、ひとりはフランス人、もうひとりはオーストラリア人だ。

そして、ふたりの日本人に会い、もうひとり、オーストラリア人に出会った。

はじめに、会話をしていたオーストラリア人は高校の地理の教師をしているらしい。なんというタイムリーな職業。フランス人はわからなかった。

ただ、彼らとは6時間近くも話すことになった。一緒に夜飯も食べた。

そして、ふたりの日本人のうちひとりと少し話こめた。21歳の世界一周中の男性だった。高校卒業後に社会人となり、お金を貯めて今年の1月から満を持して初海外かつ世界一周をはじめたそうだ。なんだか似たような話を聞いた記憶もあるので、どこか親近感を感じつつ、リスペクトの念を持って話を聞くことができた。

もうひとりの日本人とはあまり話せなかったのだが、もうひとりの日本人いわく、もう出てしまったらしい。またどこかで会えるだろうか。

そして最後に会ったもうひとりのオーストラリア人は、なんとエチオピアに5年間住んでいる猛者だった。というのも、目的があるからである。それが、井戸の建設である。

彼は井戸建設のプロジェクトを行い、現に実際に建設を成功させている。ドキュメンタリー映画(?)もとっているとのことで、あのサンダンス映画祭にも出展するみたいなことを言っていた。井戸建設コストは(これまたぼくの英語力で聞いたまでの話だが)3000ドルらしい。ひとつの井戸で200人を救えるなら、井戸をつくる機会が1000万回ある、それを実行すれば貧困層の20億人すべてにきれいな水を提供できる、という旨の話をしていた。

力強く、説得力があった。

彼が見せてくれたドキュメンタリー映像には、エチオピア人に家族のように扱われ、抱きしめられ、水が出る瞬間を彼らとともに大喜びする彼の映像や、実際に井戸を掘るようすが克明に記録されていた。

かなり色々な話を23時ごろまで話していたが、個人的には便意が来ていてあまり話も覚えていないのが実情だ。

 


最近気づいたが、1週間くらいいると現地人の会話のなかの「わかった」とか「こんにちは」とか「どういたしまして」という単語を聞き取られるようになった。

こう、エチオピア人と話していても、時々英語からアムハラ語にかえて何か話していることがある。たいてい、何か彼らの本心に迫る会話がなされていることだと思う。(かくいう僕らも、時に日本語で話したりしているので)

そういう時に、実はアムハラ語が全部わかってて、、、というのをやってみてぇ〜と思うのだが、それはまた夢の夢だろう。というかエチオピアにまた来るのかわからない。

まあ、日本にいるエチオピア人に会った時、少しイキれるくらいが関の山だろう。

 

 

 

 


さあ、今日の話にうつろう。

今日はついに200USドルを手に入れることに成功した。

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これはCommercial bank of Ethiopia(コマーシャルバンクオブエチオピア)だ。ここでなら3000ブルで100USドルと両替できた。およそ正規レートである。

 

そう、ソマリランドへのビザ代として要求されていた費用の工面に成功したのだ。

ただ、ソマリランドでの滞在費として、もうすこしUSドルを工面する必要があったのを忘れていた。ソマリランドではソマリランド・シリングという通貨が存在しているが、それ以上にUSドルが普及しているらしいので基本通貨がUSドルである。

そのため、再び、昨日会ったオーストラリア人教師と一緒に出直したのだが、今度は却下されてしまった。

まず、サインできるマネージャーがいなかったこと、そして「あなたさっき来たじゃん」みたいな感じで拒否されてしまったのだ。

正直、フラストレーション溜まりまくりである。ムカついた。

1万ブル近くおろしたというのに、結果何もできずである。

 


ソマリランド大使館へもそのまま行こうと思ったが、結構疲れたので明日行くことにした。

明日には友人も戻ってくる。

 


明日で10日目だが、そろそろエチオピアを出る日が近づいてきた。次の国へと向かいつつある。

 

 

 

今回で学んだことは、アフリカに行く場合、、、

 


・ビザは事前申請しておく。

・アライバルビザでいくなら、USドルをふんだんに持っておく。

・事前申請&USドルをふんだんに持つのがベストオブベスト


ということ。

マジでこのビザとUSドルの工面にすげー精神も体力も消耗させられている。面倒だとは思うが、日本での面倒とアフリカでの面倒は、感じ方がまるで違う。

日本での面倒は「先が見えた面倒」だ。何をすればいいかわかる。単純に面倒くさいのだ。

でも、アフリカでの面倒は「未知の面倒」である。もうすげーいやになる。たらい回しになる。で、「なんか最終的に解決しないんじゃないこれ?」って感じになる。あぁ〜いま一瞬だけ成田空港戻って円をドルに替えらんねえかなとなる。まあ、戻れたらそのまま家に帰るが。

 


そんなこんなで9日目もあっという間に過ぎていった。同様に、腹痛も、もう過ぎ去ってくれたようだ。

この2日間でかなり英語力が上がった。

 


でも、正直、はやくビザのいらない南アフリカレソトエスワティニに行きたい感もある。

というか、ビザのいらない国だけ行きたいというのが本音だ。(笑)