ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ17日目〜マラウイ編①〜

今日はトランジットから始まった。

エチオピアアディスアベバはボレ国際空港からタンザニアダルエスサラームに向けてまずは乗り継ぎ。午前0時発で午前3時着だったが、ほぼはじめから最後まっで寝ていて、かろうじて機内食を「チキン」と言ったのは覚えているが、もちろん食べることもなく、気づけば第2の経由地、ダルエスサラームに着いていた。そこから再び2時間半ほどあけて(ちなみにここもほとんど寝ていてたいして覚えていない)、そして4カ国目、マラウイに着いた。

正直、名前しか知らない。もはや公用語が何かもわからない。

しかし、過ごしやすい!ジブチから来たのと比べると、首都である、ここリロングウェは非常に過ごしやすい。ただ、蚊も多いようではあるが。

 


そして、リロングウェ中心地にミニバスを使って向かったわけだが、、、

もうぼくらはすでに気づきはじめていた。

今までの国々と明らかに違う点が。

まず、ぼくらを見かけたところでたいして寄ってこない。「チャイナ!チャイナ!ニーハオ!」としつこく寄ってこない。アディスアベバなどでは、二言目には「マイフレンド」で、あわよくばぼったくってやる精神が見え隠れしていたのだが、ここではその気が感じられない。そもそも、ミニバス内においても常に会話が発生している。殺伐としていない。集金係がちゃんとドアを閉めてから、車は発進する。あたりでは高級外車がトヨタ同様、かなり走っている。しかも、かなり最近のモデルも走っていて、おまけに現地人も普通に乗っている。しかも、制限速度を守っている!赤信号も止まっている!ゴミが落ちていない!

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(現にこうして“KEEP LILONGWE CLEAN”という看板が至るところに立っている)

 

車の状態も総じてよい。ソマリランドではどの車もボコボコだったりフロントガラスが割れていたりで、そこからこちらにきたものんだからギャップをより感じたのもあるだろう。首都だから、というのもあるだろうが、アディスアベバも首都である。違いはなんなのか。

マラウイは最貧国のひとつだ。しかし最近になってかなり外国資本(主に公的資本)が入ってきているらしく、空港も新設されたり、道路もきちんと整備されたりしている様子なのだ。実は空港の売店でコーラを飲んでいたら、おそらく中国人の作業員らがやってきて同様にコーラなどを飲んでいたのだが、彼らの来ていたオレンジ色のビブスには「Marubeni(丸紅)」の文字が。日本の商社だ。ぼくも実は就活で面接を受けたことがある。公的資本的な民間資本などが入っているのだろう。そして、マラウイの人らはそれらに追随するように民度が上がったのだろうか。それに、外国人も多い。ふむ、国際機関などの職員だろうか。

 

などと友人にと話しながらたどり着いたレストランに入って話していたところ、ひとりの女性が現れた。おっ、あの顔立ちは、どうやら日本人っぽいぞ。めずらしい。しばらくそちらにも注目しつつ話していたら、、、

「あの〜、日本人ですか?」

なんと、あちらから声をかけてきてくれた。なんとばと、日本人だった。2週間ぶりくらいに見かける日本人。思わず嬉しくなった。

 


しかも!聞いてみると、どうやらJICAの青年海外協力隊らしい。

するともうひとり、男性も来た。彼も協力隊だという!

話を聞いていると、なるほど納得がいった、何度もみた外国人ら、彼らも多くが公の機関に属する人々だという。どうやらマラウイは、UNHCRやJICAによる援助が存分になされているようなのだ。だからぼくらをみても、見慣れているので特に大きな変化もなく、リアクションもなかったのだ。うむ、過ごしやすい。

彼らにおすすめされて来たホテルにも元JICAの人がいたりと、この国にいる限りは、ある程度日本人との出会いには困らなさそうである。

しかし、蚊が多いのはなんとかならないか。まあ、なんとかならないか。ああでもやっぱり、なんとかならないか、、、実はダルエスサラームで虫除けスプレーを没収されてしまった。いざという時の頼りになるあいつがダルエスサラームで没収されてしまったショックは地味にでかい。

あとはサンダルが欲しい。靴は大事だが、どこかでステイしている時にいちいち靴を履くのは面倒だし、あとは何より、シャワーを浴びる時にそのままいける。これは、旅において出来るだけストレスフリーに過ごす上で大変重要かもしれない、と数日間思い続け、そしてシャワーを浴びた今、改めて思ったのである。

 


と思ったので、実際に買った。虫除けも、サンダルも、である。

 


滞在先のホテルから歩いて5、6分ほどのところにあるスーパーマーケットに行ったのだが、マラウイ揃いすぎである。アディスアベバにもスーパーマーケットと銘打った物売り屋はあったふぁ、自分の考えるスーパーマーケットとはかけ離れていた。

 

マラウイのスーパーマーケットはというと、、、

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(殺虫剤コーナー)

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そうそう、これがスーパーマーケットである!

アフリカに来て、暫定最強スーパーである。

最貧国ながら、援助も受けつつしっかりと経営しているマラウイの姿はいつまでも続いてほしい。

スーパーの中を歩いていたら2人組のおっちゃんがすれ違いざまに「ありがと〜」と突然言ってきた。おそらく、JICAの人に対する感謝を述べているのだろうが、「チャイナ!」ではなく「ありがと〜」が真っ先に出るとは、こちら側からしてみれば、なんと気持ちのよいことか!自然と笑みがこぼれてしまった。

 

さて、スーパーからの帰り際、昼にあった男性隊員と、その彼と共にミーティングをやっていた女性隊員3名とばったり出くわした。そこでSIMカードについて教えてもらい、無事、SIMカードをアクティベートすることができた。たぶんかなり使える産物だと思う。

特にマラウイはホテルでもWi-Fiが弱かったり、存在しないらしい。実際、いま滞在しているホテルもあまりWi-Fiが強くないので、その噂は本当なのかな、とも思う。

 


いずれにせよ、もう少しマラウイには滞在しそうなので、SIMカードの容量も大事に使いつつ、少しずつ南下していこうと思う。