ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ29日目〜モザンビーク編⑨、エスワティニ編①〜

昨日、マプトのおっちゃんに「明日エスワティニに行こうと思ってるんだが、マプトになにか観光地的なところはあるか」と聞いたところ「エスワティニはツーリスティックプレースがたくさんある!」と言われ、ここには何もないのだと確信した。

そのため、今日は朝からエスワティニに向かうことに。

ちなみにエスワティニは旧スワジランドだ。

2018年4月に国名が変わった。

あとで書くが、モザンビークエスワティニの国境でエスワティニ人の管理官のおばちゃんに「エスワティニという国名はどうなんだ」といったらよくわからないが「へっへっへっへwww」と笑われて終わった。たぶんあんまり気にしていないんだと思う。


昨晩、マプトで泊まったホテルのにいちゃんに「エスワティニに行きたい」と言ったら「明日朝7時に仕事が終わるから、バス停まで一緒に行ってやる」との打診があったので、従うことに。

そして朝7時にホテルを出て、15分ほど歩いてバス停に着いた。エスワティニに向かうバスは、、、あった。マンジニというところに行くらしい。エスワティニの首都ムババネに数十kmとアクセスのよい場所だ。まあ、そもそもエスワティニは小さいのでどこもアクセスがよいと言えばよい。モザンビークに比べれば。(笑)

ただ、7時時点で乗っているのは2人だけ。満杯になってから出る方式なので、ぼくらは空いていた一番前にタオルとビニール袋を置いて予約した。さて、しばらくマプトの街歩きである。

バス停まわりは食事処がたくさんあった。

なかでもこのワイルドな牛串と、かあちゃんのつくったソーパ(スープ)。牛串は50メティカル、ソーパは40メティカル。1.6倍すればほぼ日本円の値段なので、素晴らしく安いのがわかる。しかも、もう最高にうまい。日本人の口にあう感じのやつだ。牛串はきっとお祭り屋台で700円、ソーパも600円くらいの代物だろう。牛串は少し辛味がきいていて、正直何本でもいけた。ソーパはコンソメっぽい感じの味付けに、チキンでがっつり出汁をとっていたのでスーパーうまかった。マカロニもたくさんで、これでお腹がふくれるほどだ。

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食事も済ませ、ミニバスを見たがまだ3人だったので再び外出、Wi-Fiを求めてマプトのセントラルステーションに行くことにした。

なんと、マプト中央駅、世界の美しい駅トップ10に入る駅だったのだ。(そしてなんと日本の金沢駅も入っていた!行ったことはない)

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ガイドのおっちゃんに半ば強制イベントのように話に誘われたのち、駅ナカのレストランバーでWi-Fiにありつけた。(こう書いて思うが、ぼくは水よりもWi-Fiを欲している時がたまにあったりする)

そこで少し調べ物をしたあと、気づいたら11時になっていたのでそろそろバス停へ向かうことに。

そうしたらバス停のおっちゃんが少し怒った顔をしながらぼくらを急ぎ目に手招きしていた。おそらく満杯なのだろう。予想は当たった。

ぼくらが乗り込んだあと、バスはすぐに出発した。

 


そこから1時間ほどでモザンビークエスワティニの国境に着いてしまった。さすがの近さである。

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富士山麓のコテージのようなボーダーの建物。

 

そこで小休止。

ぼくらと一緒に、モザンビークで服を仕入れた人もいたみたいで、それらのチェックおよび関税(?)の支払いなどをしているみたいだった。

それが終わった後、無事にぼくらはエスワティニに入国。

直後、軍による荷物チェックなどもあったが、ディズニーランドに入るときにされる荷物チェック程度で済んだ。(カバンの中を少し触ってチラリ。OK。という感じ)

 

 

 

 


エスワティニは小さい国だが、壮大な景観を見ることができる稀有な場所だ。国境から来たので、もちろんカントリーサイドを見ることが多くあったのだが、なだらかな丘陵地帯にぽつぽつと家があり、かつ高い山もないので広い広い視野を得られ、全体を一望できた。道路もしっかり整備されており、学校も多い。聴覚障害者用の高校もあったくらいだ。

国境から、途中丘を登ったりしながらも、だんだんと標高が下がっていく道のりなのでさながらオーストラリアや北海道のような、広大な大地を見晴らしながらミニバスに乗ることができた。

うむ、もう40時間バスを経験してハードステージを終えた感じが満載である。

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ちなみにこれがバス移動の経緯だ。

直線距離で1600kmなので、実移動距離は、、、あまり考えたくない。

 


国境からマンジニまでも67kmほど。全然遠くない。ひたすらだだっ広い牧草地帯を見るだけなので、気づいたらもうこんなに進んでいた、という感覚にもなる。

牛もたくさんいる。

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アフリカに来て印象的なのは、子どもらが一緒に歩きながら下校していたり、男子2人組が笑いながら走って帰っていたり、おそらく家まで遠いからだろうが、3人組の男女がおっちゃんのトラックに乗ろうとしていたり、「耳をすませば」よろしく男子が女子を後ろに乗せて自転車を漕いでいるシーンがミニバスからたくさん見られることだ。特にマラウイエスワティニではよく見た。やはり国土の小さい国は道路も教育もしっかりしているなあとそれとなく感じた。

 

 

 

さて、マンジニに着いた。

やはりマラウイリロングウェのようの、ものすごくコンパクトならではの綺麗さ、喧騒、都市感、全体的にいい感じである。

南アフリカからの人も結構いて、制服姿の生徒らもたくさんいる。本当にたくさんいる。

そしてなんと、ららぽーとマンジニ店も発見。

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いや、もちろんららぽーとではないが、佇まいとか入った時の雰囲気はもうららぽーとである。

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少し歩いた後、首都ムババネ行きのミニバスに乗ったが、120kmほど出ていて一瞬でついた。

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青山一丁目かと思うほどしゃれたムババネ。


その後、夕飯にカレーを食べ、今後の作戦を練り、ホテルに向かうことに。

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明日はまた移動になりそうだが、明日、ついに南アフリカへと入ることになりそうだ。

しかも単身乗り込みになるかもなので、本当に気をつけて行こうと思う。

1か月ほどじっくりと南アフリカで過ごそうと思っているので、楽しめればいいな。

 


無事な旅になることを祈り、今日を終えることにする。