ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ30日目〜エスワティニ編②、南アフリカ編①〜

ついにアフリカに来て30日目となった。

なんとなく節目である。

 

 

 

今日は朝7時30分にエスワティニのロッジを出て、さっそく南アフリカに向かうことになった。使ったのはこのサービス。

f:id:daikikono:20190525031800j:image


8時出発予定だったが10分遅れ、謝罪が入った。なんともアフリカらしくない。いや、サービスがしっかりしている。

チラシには600ランドと書いてあったが、実際には660ランド払った。ぼったくるようなサービスには思えないので、何かのサービス料だろう。

 


同乗者はぼく含め4人。シティボーイっぽい若めのメガネ後ろキャップヘッドホンにいちゃん、8時2分に「2分遅れてるぞ。ETD(出発予定時刻)は8時だ」と言い、また、出発時にスタッフが10分遅れたことを謝るとすかさず「Discount. Money talks」と言ったビジネスマン的な太ったおっちゃん、そして常時にっこりしているが結構したたかそうなスキンヘッドおっちゃんが同乗者だ。おっちゃん同士は結構仲よさげに話している。おそらく気性が合うんだろう。

そしてドライバーとお付きのスタッフが乗り、いざ出発。

 


そして、なんと朝食のサービスがきた。これは嬉しいぞ。しかもずっしりと重い。中身はアップルジュースと機内食のような感じのもの。十分だ。

f:id:daikikono:20190525031859j:image

 

 

しばらくするとボーダーに着いた。

出国は、たぶんこのちゃんとしたサービスのもとにあるからでもあろうが本当に一瞬で終わった。ちょっと出て入ってパスポートを渡してもらって(事前に運転手がパスポートをまとめて持ってくれていた)終了だ。迅速。

 


そして入国。

こちらはある程度長めの列。15分くらい待っただろうか。アフリカでは入国時に結構フィンガープリントをする。他もそうなんだろうか。自分の番が来た時にスタッフがおっちゃんからおばちゃんに変わったのだが、終始めんどくさそうだ。そしてほぼ隙間のない窓から何か言っているので何度か聞き返したところ、どうやら「南アフリカには何日滞在するんだ」と言っているようだったので、「たぶん1か月だ」と言ったところスタンプをバンと押してもらった。

ぼくが最後だったので再び車に乗り込み、いざ南アフリカ入国。

しかしまあきれいに整備された道路だ。そしてドイツ車の量たるや他国を凌駕している。たまに200kmくらいで去っていくBMWも見られる。富士スピードウェイ並みだ。

 


すでに2時間ほど走っているが、景色は相変わらず自然である。さきほど、プレトリアまで170kmほどの看板を見たが、この速度であればおそらく定時である12時過ぎには着くはずだ。

 

 

 

さて、ひとつ問題というか、しれっとぼくの旅程を変えうる出来事が発生した。

さっきの入国スタンプイベントである。

パスポートのビザ有効期限を見ると、ぼくがさっき言った「1か月」が見事に採用されており、南アフリカに滞在可能なのが6月23日までとなっていたのである。

理想としては7月1日までいて、その日の飛行機でキリマンジャロ空港に行くという行程を考えていたのだが、ちょっと微妙な空気が流れ始めた。もしツーリストセンターなどがあってこの期限を変えられるのであれば変えたいが、とりあえず色々と落ち着いてからにしようと思う。

 


ヨハネスブルグに着いたらまずは仮決めしている宿に行って泊まれるか聞くのと、南アフリカランドを引き出すこと、そしてVodacomのSIMカードを手に入れ、通信バンドルを適用することだ。

 


8時に出て、いま11時30分だがヨハネスブルグまであと148kmの掲示板があった。

やはり時速100kmペースできている。さすがだ。ムババネからヨハネスブルグまでだいたい450kmほどある。なので、かなりハイスピードである。これは別に運転手がスピード狂なのではなく、100km以上の高速走行をずっと維持できる道路整備がなされているということなのだ。

 

 

 

そんなこんなでヨハネスブルグにどんどん近づいてきた。わかるのだ。近づいているのが。

どんどん大都市になっていくのである。

まず、空港に着いた。タンボ空港。田んぼはない。

そのあと、20分ほどしてサントン地区に着いた。ヨハネスブルグの中心地だ。ビジネス街だろうか。大きなビルや複数のオフィスやホテルが入ったコンプレックスもある。もはやアフリカという括りだと少し違和感を覚えるくらい、アフリカらしさのない、整備され尽くした都市という感じだ。

f:id:daikikono:20190525031937j:image


ちなみに、降ろされた場所から目的とする今日のバックパッカー宿まで20kmくらいはある。だがあいにく、SIMカードはおろか南アフリカランドも持っていない。まずは現金を引き出さねば。そう思い、とりあえず宿の方向へ歩き始めた。こういう時、だいたいぼくはハズレくじをひく。

ずーっと大きい道路沿いなのである。それも3車線道路が両方向にある感じの。もう車車車アンド車状態で、ヨハネスブルグは車社会だと痛感した。歩道もかなりお粗末で、ふつうに車に近い。ガードレールもないので、うおおと思ったりもした。

f:id:daikikono:20190525032024j:image

f:id:daikikono:20190525032029j:image

f:id:daikikono:20190525032035j:image

こんな感じの大通りがずーっと続く。

 

 

そんなこんなでガソリンスタンドに到着、ひとまず現金入手には成功。そこから宿までの道のりだが、、、ええい、ままよ!そのまま歩くことにした。期せずして、荷物を背負った20kmウォークが始まった。しかも場所はヨハネスブルグ。一応危ない都市と言われている。ただ、ぼくが歩いたところはまず人がいなかった。車しか通っていなかった。

4時間ほど歩き、へとへとになったところで目的地、フォーウェイズのバックパッカー宿に到着。すげー疲れたのを察してくれたのか、ドミトリーで言ったのにシングルツインの部屋をドミトリーと同じ料金で提供してくれたっぽい。ありがたや、おばちゃん。

 


SIMカードだが、結局まだ手に入れられていない。パスポートと「ホテル滞在のレシート」が必要なのだ。結局、銀行振込をする必要があるらしい。なぜ南アフリカに来てまで振込をするねん、と思うがまあ経験にはなるだろう。

 

 

 

明日写真でもあげようとおもうが、ここフォーウェイズはかなりすごい。なんだか外とは隔離された平和的な箱庭の中という感じなのだ。たぶん、南アフリカに出張に来ている外国人らの居住区かつ宿泊施設の固まった地域なんだと思う。ところどころに料金所みたいなのがあり、警備員が常駐して車を通している。高校もあり、かなり豊富な環境であるのがわかった。

そして、ぼくのこころの拠り所、SPARももちろんあった。

f:id:daikikono:20190525032129j:image

4時間歩いてヘトヘトになったあと、その空っぽになったお腹を満たしてくれる場所を見つけた時のウキウキ度ときたら、好きな子と一緒に帰れた時くらいだ。結局即席のバーガーとマカロニサラダとココナッツケーキ買って帰った。ちょっと食べ過ぎた。でもぼくの腹具合とかけるべきお金の相場がわかったのでよいだろう。

 


明日はSIMカードのために出かけたいとも思うが、まずは寝て何時に起きるかだ。

結構すぐにでも寝られるくらいの状態なので、よく眠れるはずだ。

 

f:id:daikikono:20190525032203j:image

 

そしてまさかのくもんinヨハネスブルグ

唐突すぎて足が止まるほど驚いた。