ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ49日目〜南アフリカ編20〜

今日で南アフリカも20日目。

ケープタウンにはちょうど、2週間だ。

 

 

今日はまず、エスワティニで使えなかったエスワティニ通貨を両替することにした。もうエスワティニにも行かないし、結構な額があったので、あと1週間の滞在をよいものにできるようにと、思い立ったのだ。

 

まずは銀行。南アフリカビッグ5のFNBとNEDBANKに行ったのだが、どちらもだめ。

つづいて、Forex bureau de change という両替屋へ。店前に各国の通貨レートがモニター表示されているようなところだ。ところが、ここでもだめ。

電話もしてくれて、努力してくれたっぽいのだがだめだった。

「じゃあスワジランド人探してくるわ」と言ったらウケていた。

 

ホテルに戻り、受付のにいちゃんに聞いてみたところ、「貴金属の換金屋ならいけるかも」とのこと。まあ、日本でいう買取ショップだ。大黒屋てきな。

 

ちょいちょい街中で見かけていた、前後に看板をくっつけたひもを着て、自らが看板となる人ら。ダイハード3の序盤、ハーレム地区に看板を背負って降ろされるブルースウィリスのような感じ。彼らはそのような感じで、買取屋の広告を着ていたのだ。まさかお世話になることはあるまい、と思っていたら、世話になることに。

※看板人のイメージ(例に出すにはあまりにも文言がひどいが笑)

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で、そのショップに行ったところなんと両替可能とのこと。

だが、最初に行ったところの換金率が7割。くぅーちょっと待った。すかさずセカンドオピニオンを探しに、とりあえず近くの似たようなところへ。すると、なんとこちらは6割。しかも、この紙幣は旧札だからダメだとか言って換金不可なものまで提示。こりゃダメだと思い、最初のところへ。

ニコニコと、でもあまり目が笑っていないような、メガネのクレバーそうなおっちゃんにエスワティニ紙幣を渡し、無事、エクストラ南アフリカランドを手に入れた。ちょうどいいので、喜望峰のチケットに充てようか。これからカードを切ることが多そうなのであまり切りたくないのと、現状で1300ランドほどあるのだが、これだと正直ちょっと余りそうな気もするのもある。喜望峰に行っちゃうともう行くところがなくなるので、使っちゃおうかなという算段である。

 

まあしかし、換金屋に行くまでの方法がよかった。

まず、街中にいるブルースウィリスに声をかける。

すると、連れて行かれる。

入るとそこはバーバーショップ。理容店だ。

しかし、店はその奥にあった。

なんとも言えないちょっとスリリングな感じだ。

よく、映画で諜報機関などの人間が一見古い建物に入ったところ、なかはイケイケ最新鋭の設備が整う基地だった...みたいな感じの高揚感。

ちなみに、セカンドオピニオンの店のほうもそんな感じだった。奥の奥まで通されて、という感じ。

 

いずれにせよ、やることも終わり、気づけば昼過ぎ。

 

アフリカとぼくの腹を牛耳るビッグなスーパー「Pick n Pay」へ。

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なんとビーフバーガーが1個15ランド(120円)で売っていたので、両替したてということもあり2個買って帰った。それを温めて、がぶりつく。うーむ、これで240円とは、ありえん。腹いっぱいになった。

しかし今日も雨がザーザー降ったり、ピタリと止んだり、しとしと降ったりとせわしなかった。そして寒い。結構歯がガタガタ来るくらい。10月ごろのクソ寒い日の日本くらいだった。

 

もうひとつおもしろかったのが、ぼくはただホテルへ帰る一本道を歩いていただけなのだが、すでに道中における顔見知りが何人かいたことである。

ご存知の激ウマ激安インディアン食堂「Foodinn」には毎日行っているので、そこのにいちゃんには今日わざわざ中から手を振られ、招かれた。「今日はもう買っちゃったんだ」というとあごを少しひいて「オ〜〜〜」と言いながら口をタコみたいにして煽ってきた。また夜にね、と言葉を交わし、今日はまだ行っていない。なにせあまり腹が減っていないのと、寒い。

そして、そのFoodinnの目の前に露店を開く男性(毎日通っているのに「チャイナ!」と言う)ともコミュニケーションをとった。ソマリア人らしい。顔的にソマリア人だったな。

また、途中の警備員のにいちゃんとも行きに話して帰りにはアイコンタクト。

ホテルのすぐ横のバーレストランのスタッフのにいちゃんもぼくを認識している。

その横にあるクラブ的なところの受付にいちゃんも声をかけてくる。そりゃ、2週間毎日毎晩歩いていれば覚えるわな。ちなみにそのにいちゃんは毎回「スモークするか」と聞いてくる。たぶん、日本じゃあかんスモークだ。

これらの登場人物がみな、ホテルに向かう一本道、その名もロングストリート(Long Street)にいるのだ。なんかおもしろい。

 

 

エチオピアにいたころにいちばんはじめに会った日本人の男性が、ケープタウンに昨日着いたらしい。どれくらい滞在するかは聞いていないが、ホテルも近くのところなので、会いたいなぁと思う。

彼のFacebookの更新も見ていたので密かに会えないか考えていたところだった。今日はまだ会っていないのだが、まさかエチオピアのあとに南アフリカで図らずも会うというのはよい。

 

最後の1週間はキリマンジャロと飛行機で使うと考えると、実はあと3週間ほどでこの旅も閉幕。なんとなんと。。。

はやいものである。

 

 

最後に、ケープタウン内にもこんな掲示はある。

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物をねだる人だ。

本当に、80メートルにひとりはいる。つまり、徒歩1分おき。

そこだけは日本とちょっと違うところである。