アフリカ73日目~激動の95時間(キリマンジャロ)編⑤~
昨日は一瞬で寝た。
起きたのは朝6時ごろ。それでも十分なくらい、睡眠時間はがっつりとった。
今日は7時には出発する。
今日で、「雲の上の存在」も終わりだ。
ホロンボハットは標高3700メートル。この時点ですでにぼくらは富士山山頂で過ごしていたようなものなのだが、頂上を経験するとここでも十分な酸素を感じ、平気に過ごせてしまうのだ。
さあ、今日は一気に20キロほどを駆け降りる。ぼくらは朝7時から勢いよく出発し、5時間ほどかけて一気に駆け降りた。
休憩もほとんどはさまず、ひと息に。「終わる」という感覚が、アドレナリンを引き出したのかもしれない。おかげで翌日からしばらくヒザ付近がひどい筋肉痛に見舞われていた。(笑)
出発時には見なかった、マラングゲート終わりのボードを見て、キリマンジャロ登山を終えた。
かかった時間は95時間8分30秒。
地味にコンマ00秒で止められた自分に誇りを持っている。
そのあとは、モシまで戻ってツアーオフィスに凱旋。
立っている2人がガイドで、しゃがんでいるのはポーターの1人。写真を撮ってくれたのは、ウェイター(兼カメラマン)。
いやあ、疲れた。シャワーを浴びる直前のもっとも汚い瞬間である。しかし、栄誉ある汚れでもある。このあと、すぐにシャワーを浴びて最高の気持ちだった。
これは、ツアーのノートに感想を書いているところでのぼくと友人とボス(マタタ氏)。日本人の記録もたくさんあり、なんと20年前の日本人の記録も。相当老舗である。このマタタツアー、結構おすすめですよ。キリマンジャロに登りたかったらぜひ使うべきとおすすめします。
ちなみに、チップは2人で350ドル分払いました。
本当に、「激動の95時間」だった。
キリマンジャロを体験して思ったのは、「フラットな気持ちで臨めば案外願いは叶う」ということ。
要するに、「疲れた!もうやだ!」とかではなくて、一歩一歩着実に歩んでいけば、こんなぼくでもキリマンジャロに登頂できてしまうということ。これは、日常に視野を広げれば、まさに「ひとつずつ着実にものごとを行えば事を為せる」ということにつながる。一喜一憂せずに、ひとつずつ進めることが、最終的に自分の目標や夢の達成につながる。
と、普遍的なことに改めて気づくことが出来た。気がする。タスクが1000個あったとしても、1個ずつクリアしていって、気持ちをフラットに保つ。これ、難しいことのように思えるが、いまのぼく、案外出来てしまったのだ。
今後もこれは続けられるように、努力していこうと思う。
そして、ぼくは帰国までのつかのまの日程を過ごし、帰国の途へつくことになる。
帰国の際にもうひと悶着あることも知らずに、、、。