ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ3日目〜エチオピア編③〜

今日から友人が観光地ラリベラ、そしてダナキルへと出発し、僕はひとりアディスアベバに残ることになった。しばらくの単独行動だ。

無理はしないでおく。

 


ラリベラ 行きのバスが朝にしか出ない(エチオピアでは夜行バスが存在しない)ため、時間の都合上、朝3時半ごろに起きたのだが、そもそも弱かったWi-Fiがもはやつかない。加えて、電気もつかない。停電のようだ。ナチュラルに停電をするんだな。そう思い、僕はもう一度寝る。

 


再び起きたら6時過ぎ。ここでは健康的な時間帯に寝て、起きられる。身体にはよさそうだ。しかもアディスアベバは標高が高い。しばらく生活していれば痩せるだろう。(笑)

 


再び散歩に出る。

マスケル広場という大きな広場がアディスアベバにはある。長距離バスが出る拠点でもあり、通常時は子どもたちがサッカーをしていたり、人がたむろしている。

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マスケル広場にはサッカーボールが100個ほど必要だ。100個と言わず、恒常的に、空気がしっかり入ったサッカーボールが提供されるべきかもしれない。それくらいたくさんの子どもがへなへなのボールでサッカーをしていた。

 


引き続き、エチオピアでは祝日としてのお祝いが催されている。母親的存在を筆頭に、皆が準備をしている。お祝いの日に提供される葉っぱ(普段も時折食べるらしいが)は、東西南北の地域ごとに特産品としてつくられているものらしい。

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例えになるかわからないが、日本各地ででお米がつくられているようなものだろう。ひとつ違うのは、エチオピアの方では製品改良や価格競争といった概念はなさそうなところだ。

 

今は夜7時。ホテルに帰ってきた。

電気は復旧したようだ。Wi-Fiも治った。よかったよかった。

 

、、、どうやら4月下旬のエチオピアは、特に観光客にとっては特別支出(あえて損失とは書かない笑)が発生する時期らしい。

というのも、昨日の記事にも書いたが、「コーヒー案件」である。上述した葉っぱが、主な支出らしい。あとは、母親的存在の努力へのサービス料的なもの。

だいたい日本円にして数千円くらいはかかるようす。

3日目も終わろうとしているが、主な出費はビザとコーヒー案件である。(笑)

まあ、文化の違いといえばその通りだし、我々も何か祝いの時にはお金を絡ませる。それはどの地域でも同じということだ。

 


そして、明日(日曜日)がホリデー本番らしい。もはや寝ていようかとも思う。

各地で音楽が鳴り響いている。太鼓のようなドン、ドンという音も聞こえる。

「ワァーラァーヘェーナァー」という感じの、男性の声によるお祈り時の放送も常時流れている。

 

 

今回、デカルトの『省察』を持ってきた。

途中まで読んだのだが、まだ読みきっていないので、1日かけて読むのも良さそうだ。加えて、財布にも優しい。


予想通り、客観的にみて貧乏旅みたいな感じになりそうだがまあそれはそれでよい。お金がないなりに、内省の時間に充てようと思う。


かねてより気になっていたSIMカードだが、まだ買っていない。

アディスアベバは、店ごとに一応Wi-Fiはついているので、そこまで困りはしないのが現状だ。(電波の強弱はある)


まあ実際、そこまで通信手段に傾倒することもないので、SIMカードは、欲しければ買えば良い、といった感じだろうか。

ブログもメモで書けるので、つなぐ必要がない。


そして、今回はデジタル一眼レフを持ってきたのだが、3日目を終えようとするなか、まだ触れていない。

エモーショナルな街中の写真を撮ることよりも、持っていくことで、客観的に人々が僕を見たときに感じること(「あいつ金持ってそうだな」)へのリスクが勝るのだ。

実際、街中でたむろする子どもら(特に空港近く)は結構狙っている。現に、道に数人の子どもが立ち並び、片方が右腕に当たって、左側からもうひとりの子どもが僕のポケットに手を入れてきた感覚を覚えている。幸い、胸に固定したボディバッグに全てを入れてポケットは常時からにしているので想定内ではあったが、やはり危ないなと感じる。大人でスリをやってくる人はまだ出くわしていない。大人はもう少しクレバーで、フレンドリーに話しかけてきてから周到に迫ってくるという感じだ。

だからカメラは結構なリスクである。ぶらぶらしているし、しまうこともできない。だから、まだ触れていない。

できれば使いたいと思うが、最終的には“お荷物”になる可能性もある。

もしエチオピアに行って街中で写真を撮りたかったら、多少高くついても、ポートレート機能のあるようなスマートフォンを選ぶべきだろう。

 


今朝、散歩していたところベーカリーを見つけた。何週間ぶりに嗅ぐかわからないくらいの香ばしいパンのにおいに、ついノリで買ってしまったのだが、いざ触れてみるとスーパー硬い。石かな、と思うくらい硬い。イエスキリストは石をパンに変えた。でも、パンの見た目をした石を見たらイエスはどう思うだろうか。

さすがに「食えないです」とか言うだろうか。まあ、どうでもいいことだ。

 


明日はホリデー本番だ。

ちょっと楽しみではある。でも、申し訳ないが明日は比較的ひっそりとしていよう。

 

 

アディスアベバでは街中でとうもろこしを焼いて売っている人がいる。食べ方は、両端をもってシャグシャグシャグ!ではなく、ひと粒ひと粒取って、というスタイル。

これをやっている人がいたら、もしかしたらその人はアディスアベバでとうもろこしを食べたことがあるのかもしれない。(笑)

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