アフリカ12日目〜エチオピア編12〜
さあて、今日はエチオピア編終わりかけだ!(たぶん)
今日は歩いて歩いた1日だった。
まず、ソマリランド大使館まではホテルから直線距離で6kmほどある。
3kmほど歩き、あとはまっすぐ行けばOKというところでミニバスに乗った。
ソマリランド大使館へ着くと、以前も来たことのあるビザ申請部屋に通された。そしてそこにはひとりのおばあさんが。
以前にもいた職員である。そして、大使はいないのか聞いてみると、なんとソマリランドはハルゲイサに行ってしまったらしい。デポジットを持っていた彼の右腕的な人も、一緒にハルゲイサに行ってしまったみたいだ。せっかく用意した200USドルだが、出る幕なく「デポジットをそのままもらってくれ」とのことで伝えたところ、彼女は伝えておくと言ってくれたのでこれにて一件落着。ただ、今後を見据えるとUSドルが必要になるタイミングはおそらく出てくるので、不幸中の幸いといってもよい気がした。
まあ、いずれにせよUSドルをたくさん持っておくことは本当に大事である。ビザを必要とする国での旅行においては。いつどこで必要になるかわからないので、今後ビザ必要国に行く人は肝に命じておくとよいだろう。
そしてそのあとは、ジブチへレッツゴーするためにフリレブステーションへと向かった。
徒歩で。(笑)
直線距離だと14、5kmだが、実際に歩くとくねくねしていて足場も悪い、アップダウンもあって、おまけにスーパーいい天気である。標高も高いので、いい心肺トレーニングになったと思えばよいか。最後らへんは太ももが痛みを持っていたくらいである。
そして着いたのがここ、フリレブ駅だ。
値段表。ローカルの人々は半額。
しかし、何やら静かだ。疲れていながらも、ここまで歩いて着いたという達成感に包まれながらも、どこかヘンな空気を感じていた。
このように、犬しかいない。
時間は午後1時40分。調べたサイトいわく、午後の営業は2時かららしい。仕方なく誰もいないチケットカウンターの前で寝転がる。
午後2時になったが、誰も来る気配がない。うーむ、おかしい。近くにいたエチオピア人のにいちゃんに聞いてみた。すると、「電車は走らない」という、予想外の、でもわりと想定内の答えが返ってきた。この駅は中国資本が入っているので、中国人スタッフもいるわけだ。そこで通りがかった中国人スタッフにも念のため聞いてみたところ、「走っていない」という答えが返ってきた。ちなみに「なぜ電車がやっていないかわかるか?」と聞いたところ、わからないらしい。職員でもわからないんなら、もうわからん。ぼくらは知る由もない。
仕方ないので少し休憩して、ぼくらの地元、ピアッサ地区のBAROペンション(ずっと滞在していたホテル)に戻ることにした。
リキシャみたいな三輪カーとミニバスを使ったら30分ほどで帰ってくることができた。やはり移動手段は命である。
ホテルに着く直前、お昼を食べたが一瞬だった。あっという間に食べ終えてしまった。エチオピアのお米ものが王将のチャーハンくらいうまかった。あぁ〜うますぎた。
そして今、再びホテルのベッドの上に横たわり、この記事を書いている。
明日だがどうしようか?
ジブチへの鉄道パターンは潰えたので、明日早朝にバスを使ってソマリランドに行くことにした。半日以上を使ってソマリランドに着くらしい。そのあとは少しジブチに行き、そのままエチオピアを経由してタンザニアに行く予定だ。とりあえず明日は早朝スタートだ。早めに寝よう。あっという間に12日目も終わった。これからすげー楽しみなことも増えてきた。
フリレブ駅までの道中で見つけた面白いものシリーズ。
その1. ゴミ収集車from日本
明らかに文明を持ったアヒルが「古紙をたいせつに」とコミュニケーションを行っている。久しぶりに日本語を外で見たので驚いた。
その2.道をふさぐほどでかいヤツ
よくわからないが、でかいヤツである。ちなみに通れた。
その3.(たぶん)空手の広告
エチオピアにもこういうのはある。
にしても、左上のやつ、サングラスをつけて読書をしながらハイキックをするとは、草である。にしてもアムハラ語で何を書いてあるのかさっぱりわからない広告はシュールでおもしろい。
その4.当たり前にいる馬
日本ならニュースになっている。「馬が脱走、道路を逆走」って感じで。
だがエチオピアは日常茶飯事のようで、車はふつうに避けていた。馬も当たり前のように歩き、なにもなく平然としている。
こちらの生き物はみな平然としている。
犬は吠えることもなく、ただ何かを探している。さながら人のような反応を見せることもあり、このまえぼくを飼い主か何かだと思ってついてきた犬が、ぼくが振り返ると「あ、違うわごめん」みたいな感じですっとぼけた顔になってくるりと踵を返して笑った。
ほとんどの動物が人を気にするそぶりを全く見せないのだ。まあ、人も動物をあまり気にしていない。
ただ、フリレブ駅にいた犬のなかには、ぼくらを見て少し怯えた表情になったものもいた。仕方ない。すまないね。