アフリカ21日目〜マラウイ編⑤、モザンビーク編①〜
Wi-Fiがつながったのでまとめて投稿します。
16.13リットルで14000クワチャ。これはある日のマラウイのガソリン価格だ。
今日は朝から晩まで移動の日になった。
朝6時にケープマクレアを出て、いまは夜11時前。現在はモザンビークのクアンバという町にいる。
ケープマクレア→モンキーベイ→マンゴチ→チポンデ→クアンバという行程だ。
チポンデでいちど国境をはさむので、ここでマラウイ出国、モザンビーク入国をすることになる。
ケープマクレアを出る前夜、ロッジのおっちゃんに「明日ミニバスでマンゴチまで行きたい」と言ったら、かけあってくれたみたいで、けさ一発目のミニバスに乗ることができた。おかげで最前列に2人で座れた。
マンゴチに降りた瞬間、すぐに「この車がチポンデに行く」とにいちゃんが教えてくれたので、朝飯を食べてしばし同乗者を待つことに。しかし結局来なかったので、迷った挙句、少し高くはつくが2人でその車に乗ることにした。その車はシエンタで、もちろん右ハンドルである。なんか友達に送っていってもらっているような感じだった。まわりは、選挙を控えるマラウイで、運転手はゴリゴリのマラウイ人にいちゃんなわけだが。
そんなこんなでチポンデまではあっという間に着いた。さあ、次はなにか。バイクタクシーである。車が着くやいなや、稽古で我先にと手をあげる力士のごとく運ちゃんたちがぞろぞろとやってきた。
とりあえず、すぐそこにマラウイ出国のイミグレーションはあったので出国スタンプを押してもらった。
ここでマラウイ編は終了。にしてもマラウイはよかった。また来たいと思える場所だ。
話は戻って、モザンビーク入国のイミグレーションが少し遠い。そこでにいちゃんたちの出番である。バイクが5台近くエンジンをふかしながら何か言ってくるのを目の当たりにすると少しびびる。結局圧しに負けて乗ることにした。実際、モザンビークのイミグレーションまでは2、3kmあった。
そして入国手続き。
ドアもなくやけに開放的だ。そしてオフィスには明らかに無愛想な警察官らしき人々がいる。態度も少しでかい様子だ。スタンプを世界一強く押す人々だと思う。机がぶっ壊れるんじゃないかというくらいバァン!と押す。示威行為に近い。
肝心のビザ代について、提示されたのは1人あたり100USD。確かに、実際にビザを申し込む場合はたしかに100USDくらいかかった覚えがある。しかし、やはり100USDはでかい。うーむ、どうしたものか、と決めあぐねていたところ、明らかにこのオフィスの中でいちばん年を取っていて偉いであろうおっちゃんが「2人で100USDだ」みたいな感じで話をしてきてくれた。そうなった途端、ほかの職員らの雰囲気が変わったのをぼくらは感じ取った。
みなが一斉にビザ手続き、そして2人で100USDの方に向かって走り出したのである。こうなればこっちのものだ。あっという間にビザはつくられ、ぼくらはモザンビークに入国した。
にしてもモザンビークのビザ、ご丁寧なことに顔写真つきである。
まだ、さっき捕まえたバイクタクシーにいちゃんたちはいたので(というのも、チポンデからしばらくは道が続くのでマーケットがある町までは連れてってやる、とのことだったため)再び背中に乗ることに。
その途中、アメリカの道とかで走っているような超大型トラックが走っていた。バイクタクシーにいちゃんが何か手振りをすると、バイクもトラックも止まった。なんと、このトラックが今日の目的地、クアンバまで行くらしい。
バイクタクシーを降り、トラックに乗り込んで一路クアンバへ向かうことになった。
しかしここからが辛かった。
道路は未舗装の赤土道路。超大型トラックはスピードも出ない。そのくせ少しの段差でガッタンガッタン!!と揺れる。身体がジャンプするくらい揺れまくった。友人は助手席に座っていたが、イスのサスペンションがゆるゆるだったみたいで、何度もトランポリンにように跳ねていた。
7時間ほど経ち、あたりも真っ暗になったころ、ぼくは諦めて運転席の後ろにあるベッドに寝た。(あのでかいトレーラーのなかには、実は2段ベッドが配置されている。意外と広い)横になっても揺れは同じで、身体が無理やり動かされるくらいドンドンと跳ねた。
とはいえ、少しだけ眠ることはできた。
未舗装道路はもう嫌である。
そしてクアンバに着いたのは21時過ぎ。肌寒さすら感じるなか、たどり着いたホテルにようやく休もうとするが、やけによい部屋に通された。聞くと2000メティカルだという。ぼくらは200メティカルと勘違いしていた。2000メティカルはだいたい3333円くらい。1円でおよそ0.58メティカル。
実際、本当に持ち合わせもなかったので値切り交渉をしたらあっさり1000メティカルにしてくれた。ありがたく500メティカルずつ支払い、5時間ほどの休息に充てることにした。
この日の移動経過。
明日も移動である。