アフリカ54日目〜南アフリカ編25〜
昨日から続いていた燃え尽き症候群的なやつは、足を一歩ずつ動かしていくたびにじわじわと消化され、どこかへ消えていった。
今日は、ケープタウンにあるケニルワース競馬場へ行ってきた。
ド平日、真っ昼間、なにもでかいレースのない日のおかげで、ガラ空きもガラ空き。
これは最初のレースがはじまる前の状態だが、ほぼ変わらずだった。
にしても、コースとスタンドの距離が近い。フェンス1枚を隔てるのみで、めちゃくちゃローカルな感じだ。
でもこのケニルワース競馬場、歴史はめちゃ古く、というか南アフリカで一番古く、設立が1833年。まだ幕末ですらない。1833年というと、天保の大飢饉があった年。木戸孝允が生まれた年。らしい。めちゃめちゃ前だ。維新の立役者らが生まれたとか生まれないとかそれくらいのときに設立された競馬場に、今日、行ってきた。
競馬場唯一の売店。家族経営だろうか。
ザ・家族って感じだった。ちなみにフライドポテトを食べたが、なぜこういうところで食べるめしは美味いのか。それも格別に。不思議である。
中はこぢんまりとしつつも綺麗だ。上には馬主席などがあり、階層によってランクも分かれているような感じだった。
コースは広く、複数のコースが最後は1つにまとまる感じだ。そのため、ゴール付近は名古屋の久屋大通りかと思うくらい広い。
おかげさまでガラ空き。
おっちゃんも見守る中、レーススタート!
ちょっと遠いコースのレースだったが、それでもなかなかの迫力。これは近いほうは凄そうだ。
レースが終わると、おっちゃんにいちゃんらが馬場をならすために出て行く。持っているハンマー型トンボみたいなやつで地面をポンポン叩く。しかし、やる気がなさそうだ。(笑)
これは日本の競馬場でも同じだが、「次のレースまで30分以上あるので大丈夫だと余裕しゃくしゃくでいたら、気づけばあと5分で発走」の症状はケープタウンでも同じく起こる。
そんでもって、レーススタート!
今度は近い方のコースだ!
うお〜近い。ドコドコドコドコと聞こえる。いつ聞いても身震いするほど迫力がある。
お次は、コースからもギリギリ見えるくらいのところにパドックがあるのでそちらへ。
やはり、近い。しかも、階段状のベンチもあって、おっちゃんらも険しい目で馬を見ながら腰かけている。ぼくも腰かけて馬体を見た。
騎手が近い。
パドックからコースまでは数十メートル。すぐそこにあった。
ちなみに、この競走馬の名前は「Pay Pay」。
なぜか誘導馬と一緒に走るPay Pay。
PayPayではない。Pay Payである。真ん中にスペースが入るので、PayPayではない。しかし、絵になるな、Pay Pay。
ちなみに複勝を買って、ちゃんと3着に入って当たった。
ほかにも、ゴール直前の瞬間を撮れた。
うーむ、写真映えする距離である。
素晴らしい。ケニルワース競馬場。
スタンド内へ入ると、ケニルワース競馬場の展示が。
L’Ormarines Queen’s Plate というビッグレースがどうやらケニルワース競馬場で行われるようで、その優勝馬を筆頭に、いろいろな競走馬やトレーナー、オーナーらが紹介されていた。
ちょっとスタンド上から撮った感じ。
ちなみに左下で子どもらがやっているのは、「遊戯王」である。
誰もいなかったので、こっそりと3階の席から。広い。
ひととおりレースも見たので、そろそろ退散。
でかでかと貼ってあった馬の名前は、「Jay Peg」。んんん?JPEGか?なぜか聞き覚えのある、初見の南アフリカホースだ。
警備のにいちゃんに、記念写真を撮ってもらった。
ケニルワース競馬場の隣には、誉れ高き良質スーパーマーケット「Pick n Pay」のオフィスパークが。荘厳だった。
なぜDAYだけ手書きなのだろうか。
まあ、いいのだが。用意できるだろう!(笑)
そんなこんなで帰った後は、腹も減っていたので激安激ウマインディアン食堂「Foodinn」へ。もうにいちゃんら、ぼくのことを好きだ。
彼ら、よく頑張っている。
このテーブルマウンテン盛りのうまいメシを食べられるのもあとちょっとである。
帰り、SPARに立ち寄ったところ、これを見かけた。なんでもこれ、実際に事務総長がスーツ着て水に浸かっている写真なんだとか。なかなか迫力がある。
そんな感じで、もう1日はおしまいだ。
今日は満月である。ケープタウンでもビッカビカの満月を見られた。すごいな、満月は。
明日は、昼から海へいく。
先々週、テーブルマウンテン頂上で会ったドイツ人男性と一緒にいたガイドの男性に誘ってもらって、サーフィンをする予定だ。人生初のサーフィンは、まさかの南アフリカはケープタウンかもしれない。こんなこともあるのだな。
明日が終われば、もう、、、南アフリカとはおさらばである。あぁ、あっという間だ。
しっかりと楽しもう。