アフリカ55日目〜南アフリカ編26〜
南アフリカ、めっちゃいたな。ほぼ1ヶ月間。
そんな南アフリカも、今日でおしまいだ。
明日はついにケープタウンから移動する。
目的地は、タンザニア。
アフリカ旅行最後の国だ。
本当の最後は飛行機の都合上エチオピアだが、ちゃんと滞在する観点からいえば、タンザニアが最後である。
ついにキリマンジャロが目前に来た感が強い。ステージのあるゲームをやっていると、ふと思い返したときに「ああ、あのステージのあの敵きつかったな」とか「あそこのステージではああいう戦術で戦ったなぁ」みたいな回想をして、昔と比較して今の成長した姿を再確認することがある。ぼくはこのアフリカ旅行でいろいろな場所に行ったり、人に会ったりしたことを今日は思い出していた。
南アフリカまでが第1ステージだとすれば、南アフリカは第2ステージである。
その第2ステージが明日でおしまいである。ただ、こっちはゲームではなく、現実だ。ずいぶんと回想に浸った。
明日の移動日をはさんで、第3ステージ、タンザニアへ臨むことになる。
まあ、ファイナルステージはキリマンジャロということで。
もう本当に帰国が近づいてきた。なんだか、そわそわする。
さて、今日のことでも書こう。
今日はもともとサーフィンに行く予定だったが、誘ってくれた人が体調不良になってしまったらしく、キャンセルとなった。それはもうしゃーないので、ウォーターフロントへ散歩、ウォーターフロントで昼飯と決めこむことにした。
この場所を楽しめるのも、明日で最後である。
明日で南アフリカを出るというのに、現金が結構余っていたので、普段なら絶対食べない「よさげな昼飯」を食べた。この前にもスーパーで売っていた2個で10ランドという特価で売っていたコペンハーゲン(焼いたパンの真ん中にカスタードクリームをつけ、砂糖をべったりつけたやつ)を食べたもんなので、今23時にもかかわらず全く腹が減っていない。それどころか、腹の調子がおかしいようで、屁が止まらない。
そんでもって、ウォーターフロントを15時ごろには出てホテルへ帰還。
タンザニアはスワヒリ語がほぼ公用語なので、その勉強をしようといろいろ調べ物をしようと、ホテルの共有スペースに座って、調べつつ適当にだらだらしていたのだが、睡魔が微妙に襲ってくる。別にがっつりとではない。多少襲ってくる。仕方なく、睡魔の相手をしてやることにした。
気づくと18時前。ホテル帰還が16時くらいだったので、まあ1時間ちょっとは寝ていたわけだ。
外は夕方。今日は夜にやりたいことがあったので、夜が待ち遠しかった。
というのも、以前行ったシグナルヒルからの夜景がすんばらしいとのことで、それをどっかで見たぼくは、たまたま今日はスケジュールも空いたし、せっかくだから行こうと思っていたのである。
それで、20時前、ぼくはタクシーを呼ぶことにした。
すっかり夜だ。出てすぐに物乞いにコインをせびられる。彼らはポケモンに出てくる敵トレーナーのような感性の持ち主だ。一定距離内で目が合うと、声をかけて近づいてくる。そしてバトル(バトルではないが)突入という感じ。完全にポケモンである。
さて、タクシーもあっという間に来て、さっそくシグナルヒルまで向かうことに。
というかシグナルヨルだ。
それでもって、シグナルヒル到着!の前からもうすでにちらちら見えていたが、夜景がとんでもない。うはははすげぇ〜と言ってしまうくらい。
シグナルヒルに到着し、車を降りて歩いて頂上まで数分歩く。
昨日満月だったこともあり、月もまだまだ綺麗に光る。素晴らしい景色だ。テーブルマウンテンもスポットライトに照らされ、幻想的だ。まあ写真では表しきれないのだが、とにかくすごかった。
これ、わかるだろうか。
人がシルエットになっている。4人いる。
あえてピントをずらしたが、感動してちょっとこんな感じの視界にもなっていた。
いやいや、最後に素晴らしいものを見ることができた。
ケープタウンは3週間いても全く飽きないどころか、次から次へと味が出てくる。コンパクト、都会、自然が絶妙にマッチした、自転車を持っていれば最高に相性が合うような、素晴らしい街である。いいところを長期滞在に選べて心からよかったといえる。
そして先ほど「Foodinn」に行ったのだが、お腹も空いておらず、肝心のスタッフたちも全然いなかったので、そそくさと退散してきた。
明日の昼が最後かな。
明日は、朝イチでウォーターフロントの美術館へ。
というのも、先日の2度目のテーブルマウンテン登頂の際に出会ったブラジリアンインスタグラマーの彼からメッセージが来て、「美術館行こうぜ!」と誘われたので行くのだ。
そして「Foodinn」に戻り、メシをテイクアウトして、空港へGOという感じである。
南アフリカ、いいところだ。絶妙に都会で、でもアフリカのもつデカい自然もある。というか普通に国土がでかい。日本に帰ったら「せまい」と思うのだろう。
自転車が欲しい。いや、持っているので、新調したい。きっとこの精神状態で日本にいるとき、最適な交通機関は電車と自転車である。
車(特にハイエース)はもう十分だ。