アフリカ46日目〜南アフリカ編17〜
さてさて、今朝は痛みで起きた。
なんの痛みかといえば、腰である。
頭のなかをめぐると、昨晩、寝ているときもちょいちょい痛くて起きていたのを覚えている。寝返りを打つのにも痛みを伴い、いつもは意識しない動きに意識と力が必要になり、同時に痛みとストレスが生まれる。だいぶきついものである。
しかも、気軽にハックドラッグとかトモズに行って湿布とかバンテリンみたいなやつを買えるわけではないのである。ここはケープタウン、南アフリカ、アフリカだ。ぼくはいま違う大陸にいるのだ。
とまあ腰のハードな痛みもあるので、外に出ようか迷ったが、動かさないでいつまでもナーバスになっていては、それこそ何もできない。意を決してベッドから降り、外に出よ、、、いってぇ〜〜〜。
腰の痛み、予期せぬときに来るのである。たとえば太ももの筋肉痛なら、歩いているときに足に力を入れる瞬間に痛みが来るのがだいたいわかる。ただ、腰となるといつ痛みが襲うかわからないのだ。歩いていて痛くないときもあるし、ほとんど動いていていないのにちょっと腰にひねりや力の入る姿勢になった途端、ビリビリっとくるのだ。電気ドッキリを食らっているかのような感じだ。セルフで。
ただ、少しは身体も慣れてきたので、改めて外に出ることに。
とりあえず、朝食でも買いに、そしてリハビリに、街中にあるSHOPRITE(でかいスーパー)に行こうと考えたので、歩きはじめた。
ここで朗報。
腰が痛い。
だが、痛すぎない。
しゃんと歩こうと思って歩けば、ある程度歩ける。おまけにぼくの下半身を支配していた筋肉痛もほぼ消えている。アキレス腱は、いまは腰の痛みに気を取られてあまり気づいていなかったが、依然として歩けばちょっと痛む。
ただ、想像していたよりもしっかりと歩けることにぼくは嬉しくなった。
ふと気づくと、まわりはどこもシャッターを閉めている。朝の10時だ。日曜日にしては遅い。だが、結構こんな感じなのである。日曜日は。
日曜日もじゃんじゃんお店がやっている日本の方が「働きすぎカントリー」として外国人からも評価される所以だろうか。
思ったよりシンとした日曜日の朝のケープタウン中心地を歩きながら、今日はちょっと違う道で帰ろうと思った。
昨日、南アフリカ博物館に行った帰りに、隣接した植物園を通ったわけだが、その隣に長い整備されたガーデンロードがあったので、そこを歩いて帰ることにした。
歩いてきた道をふりかえって撮った写真。ザ・散歩道である。明日も歩こうかな。と、いま、ザ・散歩道と書いて思った。
SHOPRITEからの帰り道、散歩道の入り口前で子どもらが民族衣装的な服を着ながら民族楽器的なものを携え、民族歌謡的な歌を歌い、民族舞踊的な踊りを見せていた。
ケープタウンに来れば、ハトとリスの共存が見られる。
珍しい気はする。
リスは結構グイグイ来る。アフリカナイズされている。ヒトと違って近づかれてもあまりリスクはない。リスだが。リスマネジメント的に問題はなかった。
ハトをつき従えるヒトもいる。まったく、ぼくもだが、どこまでも種の頂点でありたいと思ってしまうヒトの強欲さの象徴たる1枚である。
彼らは彼ら同士を誰だと思い、どう思っているのだろうか。頭のなかに分け入ってみたい。
彼は、誰かである。
銅像になるほどの人物だ。
これはシグナルヒル。
登りたい。足さえととのえば。
何度も見た、そして一度登った、テーブルマウンテン。今日はわりと晴れだったので、さぞ景色もよかったことだろう。
帰り道のキューブリックな瞬間だ。
日本に帰ったらキューブリック作品を見よう。
そんなこんなで2時間ちょっとの散歩道(ナチュラルに吉幾三らしさが生まれた瞬間であった)を終え、ホテルに戻った時にはもうお昼。
気づけば、実は今日でアフリカ旅終了までちょうど1ヶ月、30日だったのである。
は、はやい、、、
南アフリカでの生活もあと10日に迫った。はやいはやい。
最後の国、タンザニアに向けてもうすぐである。
さて、時間は夕方。
実は今日がテニス全仏オープンの決勝戦。見終わったときにはもう18時。お腹も空いたので、“いつもの”場所へ。
そう、激安激ウマインディアン食堂「Foodinn」だ。
今日はインドっぽく、カレーを食おうと思った。バターチキンカレーを選択。相変わらず500円くらいで食べられる量にしては十分すぎる。イメージとしては、たまにいる加減の知らない民宿のかあちゃんくらいの盛り方だ。「あぁ〜それくらいで」って感じ。
腹一杯には当然なるくらいの量である。
と、夕飯も済ませ、気づいたことが。
腰が痛む。
だが、明らかに痛みが引いてきている!
背筋を伸ばし(腰に力を入れ)たり、くしゃみをするとまだ痛むが、寝返り程度では痛みがほとんど気にならなくなった。
きょう、湿布も買わずにどうなるものかと思ったが、比較的すぐに腰プロブレムはなんとかなりそうだ。
もちろんまだ痛みはあるので気をつける必要はあるが、特段の配慮はいらなさそうだ。
もう少し身体が回復したら、どこかがっつり出かけよう。そして、喜望峰をせめよう。
毎日出ているバスツアーも発見したので、しかも720ランドのを発見した(喜望峰は入場料で303ランドでそれ込みなので結構安い)ので、あとは身体の回復待ちだ。
やれることはまだまだある。
じっくり楽しもう。