アフリカ65日目〜タンザニア編⑨〜
キリマンジャロへの登山を控え、なんとなく歩きたくなったので今日は歩くことにした。
ホテルを左に出るとずっと一本道が続く。とりあえずそこを歩いていくことにした。にしても、やはりタンザニアは昼間雲のない晴れ間だとかなり暑い。それもそうだ。赤道直下だ。
その中を歩くことは結構きついのだ。たとえ、荷物を全く持たず水だけを持っている状態であっても。
まあ、ひとつ違うのは、こんなに人も車も喧騒もキリマンジャロにはないということだろうか。
途中にはこんなものも見つけた。
ちょっと、前に立って記念撮影したいくらいのもんである。
アイラブモシ。まあ、結構好きである。
しばらく歩いていると、こんな道にさしかかった。さっきのモシ中心の喧騒が嘘のように、静かで閑静な場所へと入った。キリマンジャロアベニューというらしい。
この通りにはタンザニア警察学校もあった。(まじまじ見ていたら門番のにいちゃんが歓迎してくれていろいろ話したが、写真を撮っていいか一応たずねたらダメだった。まあ、しょうがない)
で、そのにいちゃんいわく、この通りには結構政府の役人とかそういう系の、要はタンザニアにおいて「強い人」が住んでいるところらしい。ところどころに家の前に「PHOTOGRAPH PROHIBITED(写真撮影禁止)」という掲示が立っていたりして、そして何より、家が死ぬほどデカかったのである。家の前にタイムズの出入り口みたいなのがあり、きれいなレンジローバーを乗ってるのに家にもレンジローバーがもう1台とさらに車がもう1台あって敷地はスーパー広いみたいな家がごろごろあった。門が超でかいのである。象2頭が並列で入れるくらい広い門。
それに、学校もあった。途中途中で小学生から高校生くらいまでの幅広い世代の生徒を見かけた。印象的だったのは、6〜7歳くらいの小さな子らから「Shikamoo(年長者にするあいさつ)」と言われたこと。(あ、おれ年長者か。敬意を持ったあいさつされてんじゃん)と驚き、嬉しくなり、そしてちゃんと教育を受けている証拠なのだろうなと勝手に合点をいかせたのを覚えている。
まあ実際ちゃんとそういうところもやってるのだろう。
先生が「年長者に会ったらShikamooと言いなさい!」みたいな。
結局かなり歩いてヘトヘトになって帰ったところ、ちょうどルームメイトらが「モシ駅に行くがどうだ」と言ってきたので、誘いに乗ることに。
そして行った光景がこれ。
これが、タンザニア?
と思うほどの外国人の数。
モシ駅は、もう使われていない駅だが、今では憩いの地と化していた。飲み物を売っているところもあるし、なんならちょっとした観光地だ。観光客と現地の子どもらが一緒にサッカーのパスをしあったり、わいわい走ったりしていて、大人はイスに座って話に花を咲かせている。すごい盛り上がりようだった。
英語でめっちゃ話していたので、さすがにネイティブの英語にはついていけずひとりでぼーっとしていた。それはそれでいいくらい、景色も良かった。
帰りにルームメイト+他の外国人で前にも行ったインディアン料理的なレストランへ。ぼくはエッグフライドライスと牛のムシカキ(焼き鳥ならぬ焼き牛的なやつ)を頼んだのだが、ムシカキがあまりにも想像と違った(デカめの肉が棒に刺さった状態で出てくると思った)ので、ぼくもルームメイトもめちゃ笑っていた。味はうまかったので、よしとしよう(笑)
帰りしな、こんなバスも見つけた。
あぁ、、、まさかのアフリカ2回目の「金正恩」的状況。
ちなみに1回目はソマリランドで現地人から「キムジョンウン!」と言われたときだ。「チャイナ!」や「ニーハオ」は死ぬほど言われたが、「キムジョンウン」と言われたのはソマリランドだけである。
にしても、、、双眼鏡見ながらニッコニコの金正恩をタンザニアで見るとは。
ちょっと暗いが、夜の中を歩いていてかすかに見える金正恩。
そして、全くわからない状態からぼんやりとした状態に変わり、そして一歩ずつ進むごとにはっきりとしていく過程は、たとえそれが金正恩の描かれたバスであっても嬉しくてワクワクして心躍るものだった。
キリマンジャロの事前学習になったかもしれない。
アフリカでは自転車、バイク、車、バスの他に「三輪タクシー」を使う選択肢がある。東南アジアやインドでもメジャーなやつだ。
これ。
車は維持費もかかるし、なんというか自分で持つのはめんどくさい。なにより、日本での移動を考えた時、車をわざわざ使う機会は現状ないのだ。自転車、電車、徒歩があれば結構事足りてしまう。
だが、その中で最近はバイクや三輪車に少し興味が湧いている。バイクといっても原付程度でよくて、それくらいなら高くつかない。三輪車を街中で乗れたら、たぶん一定の人(海外で乗ったことのある人)は瞬間的に食いつくだろう(笑)
さあ、もう少しで旅も終わりだ!