ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

なにも考えていなかった男がアフリカに行くことになるまで   ~その弐~

アフリカになぜ行くのか。理由はない。

 

行けるようになったから行くのだ。それだけが、僕が生み出せる理由である。

 

幸い、僕はいわゆる「社会人的タイムスケジュール」にそこまで縛られていない。おかげで、ブログを書く時間を確保できるくらいまでには余裕が生まれた。前までは教職課程上やらなければいけないことも結構あったが、だいぶ落ち着いた。

 

大学を卒業して、仕事を辞めてから2年半が経ち、人生にレールがあるとすれば、僕はかなり反れた。というか、もう全然違う方向へ行っている。いま思えば、大学卒業も、就職することも、けっこう他人事のように捉えていたから、こうなっていることの方が個人的には楽しく、刺激的で、充実していて、そして誇れる。

 

 

さて、フォトコンテストの最終選考に残ってからの話を続けることにする。

7月に入り、もう投稿していたことも忘れかけていたころ、連絡は突然やってきた。それは、InstagramのDMで。

 

運営「こんにちは!IMANOAFRICAの者です」

運営「フォトコンテスト参加ありがとうございます」

運営「候補者を5人に絞り込みました!投票お願いします!」

とまあこんな感じの連絡をいただいたので、あ、これは僕ではなく他の誰かが選ばれて、フォトコンテストに参加してくれた人に投票するよう促しているのだな、と考えた。

まぁまぁそんなの当たりっこないし、まあ適当に誰かいいのに投票しよう、、、と思っていたところ、、、なんと、、、

 

 

 

いた

 

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僕の写真があったのだ。

とたんに喜びが来た。運営、言ってる感じと違うじゃんか!嬉しい!

 

おれ選ばれとるやん!やったやん!!

 

犬おる!おれも犬(パピヨン)飼ってるで~!かわいいな!

 

子どもおる!かわいい服やな!日比谷公園のあの噴水だな!

 

きれいな女の人!いい笑顔にきれいなドレスやな!

 

マサイ族がいる(真顔)

 

 

そしてすぐに落ち着きが戻ったので、どうすれば勝てるのかを改めて確認することにした。

勝つ条件:いちばん「いいね!」をもらう

至極単純にして、結果が見え見えである。相手の動向もめちゃめちゃチェックでき、頑張った分だけリターンが来る。よし、がんばったるか!と僕が意気込んだのも束の間、今度はちょっと細かめに、どうすれば投票になるのかを聞いてみた。

投票の条件:

1.「今のアフリカ」Facebookページに「いいね!」

2.このアルバムの僕の写真に「いいね!」

なるほど!単純!わかりやすい!

そこで僕は早速行動に出ることにした。周りの人に呼びかけ、投票を募ることにしたのである。

運営から連絡が来たのは7月3日、火曜日の午後3時過ぎ。僕は、数少ない同級生で、そして、このアフリカのイベントに一緒に行ってくれ、そして写真を撮ってくれた張本人である、ラーメンズの片桐みたいな髪型をした友人がいる母校明治大学のラウンジで彼と話をしている最中だった。

 

僕「お~!あの写真が最終選考に入ったみたいだ。ぜひ投票してくれ!」

ラーメンズ片桐みたいな髪型の友人「わかった。とりあえず、シェアとかしておいた方がよりいいねとか集めやすくなるよ?」

僕「だな。よし、手あたり次第にメッセージを打ってみよう」

 

と、こんな感じであっという間に30分、1時間と過ぎ、彼も用事があったようでその日はそこで帰ることとなった。そして、家につこうかというタイミングで少しばかりメッセージに打ち疲れ、ふと「いいね!」の数を見てみると、、、

 

 

ほかを置き去りにして、アフリカに関係ない写真が単独1位!つまり僕!

 

 

これは、、、キタ。僕がチケットを手に入れられる。しかも、割と当確じゃないの~???というノリで、電車の中でもにやにやと笑みを隠しきれないままに、ウッキウキで家に帰ったのを覚えている。僕は、悪名高いあの田園都市線ユーザーなのだが、二子玉川駅で見た夕陽がいつもの27倍くらいきれいに見えた。27倍は多分ウソだ。

そして、時間差で「応援するよ~」「がんばってね!」「アフリカ行くの?!すごいw」「いいねしといたよ~」という数々のメッセージに心を震わせ躍らせると同時に、「あ、この時間に返してくれるということは、みんな社会人として頑張っているんだな」と感じ、忙しいなかちょっとめんどくさいことをしてくれたことに改めてありがたさを感じた。

 

さて、このフォトコンテストの投票期限は、7月20日(金)GMT12:00まで。

連絡が来たのが7月3日(火)なので、つまり、期間はおよそ2週間ちょっとである。

(いま思えば、あの2週間ちょっとの期間は恐ろしいまでに長かった。今後経験することはたぶんないだろう。あれ、2週間ちょっとしかなかったのか。2か月くらいあったんじゃないのか。展開的には1クールあってちょうどいいくらいだろう。いま思い返しても、ため息が出てしまう。そして少し心がギュッとなる。緊張したときのあの感じだ。)

 

その壱の記事でも書いたが、こういうイベントだと、案外「先に票を取ったもん勝ちでしょ」みたいな先入観が僕の中にどことなくあった。だから、1日目にして30~40くらいの「いいね!」をもらっていた僕は、それこそ王様気分だった。帰りに調子に乗って普段買わないようなものに手を伸ばして「買おうかな、、、」くらいのことはしたもんである。

 

 

しかしこれが誤算だった

 

 

次からする話は、童話「うさぎとかめ」だ。で、僕はうさぎだ。

かめは、、、まあ、また改めて次回のネタに。

ここから、一喜一憂、いや、百喜百憂の17日間がはじまるのであった。

 

~その参に続く~