ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカまであと4日〜エモーショナルを追い求める〜

文化祭の前日はなぜあんなにも楽しいんだろう。

なんでもできる気がする。永遠にあの時間の感覚とともにいたい。

そんな状態に陥る。

でも、時間は確実に、ゆっくりと、正確に進んでいく。時間に少し置いていかれそうになると感じた瞬間、ぼくはもう夢想から還り、現実を見ている。

 

文化祭当日は刹那的な楽しさだった。

アルバムを見返すような時間の連続で、どこかでシャッター音が鳴り響いているような感じがした。

そして、時間はあっという間に過ぎ去っていった。

 

 

 

 

今日も、厳密にはアフリカまであと3日にはなってしまったのだが、友人らと楽しい時間を過ごしていたら、日付が変わってしまっていた。

今は深夜2時。バスの中だ。大阪に向かっている。実家がある。夜行バスだ。お金がないのだ。いちばん後ろで席を倒せたのが救いか。

今日(昨日)は人生で初めてのパーマをかけ、しかもすごくきつく、そのまま渋谷に繰り出して後輩2人と5時間ほど過ごした。

やったことは、主に撮影会。

きっかけは後輩のiPhone XRポートレートカメラ機能だ。これで撮れた写真が、まあエモいのである。

僕が大阪に行くというのも相まって、久しぶりに、以前飲み会の帰りに衝動買いしたデジタル一眼を持ち出して撮影に臨んだ。結果は上々、よく撮れた。

気分が高揚して後輩に貸したサングラスを忘れたまま、今は静岡県を脱しようとしている。

 

さて、そろそろアフリカだ。

最後のイベントとして、アフリカ旅行前のウォーミングアップとして、大阪に行く。

これが終われば、正真正銘のアフリカだ。

ぐっと気持ちが昂ぶる。

一緒に行く友人に荷物の容量を聞いたら、25Lでいくらしい。

普段の大きさだ、でも彼ならそう言っても違和感を覚えたりはしない。

僕もそれに乗ろうと思う。あれこれ持っていってもしょうがない。

もともとそんなつもりではなんとなくいたが、それを聞いて決意できた。

 

おばあさんにどんな話をしようか。

大阪には母方の実家がある。いちおう、僕は大阪府“生まれ”である。

何から話せばよいか。何から何まで話すのがよいだろう。とにかく全部話してやろう。それでよい気がする。

 

ここ数日、やはりエモーショナルを追求しはじめている。心情を動かすことを世界の中心において、それが行動原理になって、ぼくは生きている。刹那的である。

だからといって、渋谷駅前300円で入れるクラブ“ガスパニック”に入っても、ノリノリで踊って女の子と話して持ち帰って、という刹那的な行動はできない。現に、荷物が重たい。年齢層が違う感じがした。これは今日の体験である。

 

最初は濡れた感じでぐりんぐりんだったパーマも、今はだいぶマシになってきた。

例えるなら、最初はAV男優の森林原人だったのが、次はロードオブザリングのサム、今はいつぞやの安藤政信という感じだ。

おのおの、画像検索をされるとよいだろう。

パーマの変遷具合がよくわかるはずだ。

 

アフリカでも一度は髪を整えてもらいたい。

“おまかせで”

だなんて言ったらどんな髪型になるんだるか。ちょっとぎょっとして、でもしばらくして“これでもまあいいか”になって、もうしばらくしたら“これいいじゃん”となるはずだ。現に今のぼくがそうなのだから。順応は素晴らしい。でも少し、こわい。

 

さあ、バスも真っ暗なので、そろそろ画面を見ているのも辛くなってきた。

隣の乗客にも何か迷惑がかかっているかもしれない。

今日こそはもう一度ブログを更新しよう。

そして、アフリカまでの日程に帳尻を合わせることにする。

 

スクランブルにて

ロードオブザリングのサムから安藤政信になりそうな頃

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