ひょんなことからアフリカへ

ひょんなことからアフリカへ行くことになった男がアフリカから日本に帰ってくるまでの日々を描いた日記。

アフリカ44日目〜南アフリカ編15〜

今日は、起きた時にはすでに10時をまわっていた。めずらしい。いつも日課的なこととして、共有キッチンにティーバッグがあるので、ミルクと砂糖を多めにいれて1杯飲んでいる。そして、気づけば11時前になっていたので、ちょっと近くのSPARまで歩くことにした。アキレス腱の状態を確認する目的もあった。

本当に、リハビリをしているおじいさんみたいだが、少し散歩したのち、ホテルに戻って昨日のぶんのブログを書くことにした。

 


昨日のぶんのブログ更新は、今日の12時50分までに終わらせなければいけなかった。

というのも、12時50分からぼくの趣味であるテニスの全仏オープンの準決勝が放送予定だったからだ。見ないといけないと思った理由はちゃんとあって、マッチアップがロジャー・フェデラーラファエル・ナダルというものだったからだ。これはテニス好きの人なら1発でわかる最強カードだと思うが、例えるならバルセロナレアル・マドリードのような伝統の一戦なのである。その試合を見ないでテニスファンとは言えないので、見たくて仕方なかったのである。

そして時間は来て、試合ははじまり、あっという間に終わった。(数分で終わったのではなく、あっという間に時間が過ぎてしまったわけだ)

 


時間は16時前。

気づけばお腹もかなりすいていたので、いつものように激安激ウマインディアン食堂「Foodinn」へ。

 


今日は、時間的にもガラガラの時間帯に行ったもんだから、すぐに暇そうにしている店員とも目が合った。そして、店員もぼくの顔を覚えている人で、目が合うなり「よう。今日は何にすんだい?」的なことを言ってきた。

ぼくもニコニコしながら、となりのレジに行って「Egg Fried Rice,Take Away」と、ジェームズ・ボンドの「Shaken,not stirred」ばりの決めゼリフ感を出しながら注文して50ランドを支払った。

注文してレシートを受け取るやいなや、さっきの店員のにいちゃんが「何を頼んだんだ」と興味津々だったので「エッグフライドライスだ」と教えてやった。

そして、今日のコックはあのカルロスゴーン似のおっちゃんだったのである。彼の料理スタイルは個人的に好きで、デカいおたまで米やら麺をすくったらそれを鍋に投げ入れるのである。それが好きなのだ。しかも、カルロスゴーンの場合、他のコックと比べて量が多いのである。なんかかさ増しみたいな、ともすれば“そっち”の意味でカルロスゴーンに似ている感じもしなくもないが(笑)、相変わらずうまいめしを結果的に食べたわけである。

いつも、店にあるプラスチックスプーンを持って帰るのだが、大きくないので一度に食べる量が限られる。そのため、一気にガーッと食べないので結構お腹にたまる食べ方になる。おかげさまで、食べて5時間ほど経つがいまだに腹いっぱいである。まあ、たくさん油を使っているのもあるのだろう。(笑)

 


そのあとは再びSPARへ行き、水を購入。最近めっきり水を飲んでいなかった。ティーやコーラなどは飲んでいたが。

そういえば、結構看板で「TO LET」と書かれたものを見る。まあ多分、意味的には「いま空いてます」みたいなものなんだろうが、、、

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みんな、考えることは同じである。

 

 

それで、SPARに行ったあとはしばらくベッドに横になっていたが、19時を過ぎたところで同じドミトリー部屋にいたサウジアラビア人の男性になぜか誘われて出かけることに。なんだかよくわからないが、彼の友達のいるところに行くみたいだ。そして20時ごろ、着いた。

怪しいと感じないことはないが、なぜか台湾人が1人いる。しかも昨日は日本人もいたようだ。彼が昨日の動画を見せてくれたのだが、確かにアジアの顔がもうひとりいる。不思議だが、まあ特に害はなさそうなので適当に過ごすことに。

台湾人とケープタウンで会うとは思わなかった。

ひとりの台湾人と、4人のアラビア系男性、彼らはシェアハウスっぽいことをしていた。

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あいみょんを流すなか、前でアラビックが話しているのを聞くのはちょっと新鮮だった。

どうやら、彼らはケープタウンの英語学校に通っているらしい。なぜケープタウンなのか聞いたら、「安いから」とのこと。他の選択肢はアメリカとからしく、そりゃそうだわな、と納得した。

台湾人の彼も将来は英語を使った職に就きたいらしく、台湾ではなく海外で働きたいそうだ。

この環境、埼玉などに外国人らが来て日本語学校に通っているのと同じような感じだ。彼らは英語を話して生活をする機会を自らつくりだして、英語を使えるように日々努力していたわけなのだ。とはいえ、アラビア系の人同士での会話はバリバリにアラビア語だったが。(笑)

それにしても、台湾人の彼も、そして以前会ったオーストラリア人も、「日本人は英語を話すのをためらっている。発音とか単語が正しいかどうか気にして、恥じることを嫌がっている」と口を揃えた。確かにそうだなあとおもった。というか、もはやそれがちょっと国際的な観念になってきていることが驚きだ。まあ、日本では日本語があれば生きられるから他言語を話すことによる生活の弊害を考えれば、ためらうのは当然っちゃ当然だ。

 

そんな感じで、まさかのケープタウン外国人留学生とも出会えたのは今日の収穫かもしれない。

1回くらい彼らの学校に遊びに行ってみたい感もある。場所はわかったので。

 

 

しかしまあ、アフリカに来て以来、当たり前のように音楽が周囲から聞こえるようになった。いろんな場所で音楽を流している。しかもヒップホップ系統がたいへん多く、ちょいちょい「Fast & Furious(ワイルドスピード)のトーキョーのアレ流してくれよ!」なんて提案をもらう。アレとは、Teriyaki BoyzのTokyo Driftという曲である。

あれは歌えるようにしておいたほうがいいな。

 

そろそろちゃんと「喜望峰」への道を決めねば。